素敵な曲を聴くと、自分もあのシンガーのように上手く歌えるようになりたいと願う人は多いはず。歌唱力のあるシンガーや心に染みる歌声を持つシンガーに出会うと、それはまるで生まれ持った才能のように感じますよね。
ここで朗報です!歌は練習すれば、誰でも上達することができます。肝心なのは、どうやって(ハウツー)練習するか、です。ここでは、とっておきの歌の練習方法をみなさんにシェアします。
素敵な声が宿る神殿作り
まずお伝えしたいのは、歌もスポーツと同様、身体(ベース)が非常に大事だということです。考えてみてください。歌を歌う時は誰でも、お腹から息を出して声帯(のど)を通して発声します。ベースがしっかりしていないと、いくらボーカルテクニックがあっても安定しません。健康な身体、正しい姿勢、リラックスした顔と肩の筋肉、上半身を均等に支える足が重要になってきます。
上質な歌声は上質な呼吸から
次は声の質です。歌っている時にお腹が動いているのを感じますか?質の良い歌声は、複式呼吸から生まれます。実際に仰向けになってみて、確認しましょう。背中はまっすぐにして、息を吸います。この時に膨れ上がる場所が横隔膜です。ポイントは、横隔膜を下げて肋骨を張っていき、吐く息を長くします。そうすることで、横隔膜を意識してブレスを長く保つことができるようになります。呼吸がコントロールできるようになると、ビブラートやフォールなどのテクニックも行いやすくなります。
自分の歌声オタクになろう
音痴な人に共通していることは、自分の歌声をよく把握していないという点です。自分の一番低いキーを知っていますか?自分の歌声の範囲が分かれば、歌える曲・歌えない曲・キーを変更しないといけない曲などの判断ができます。よくある歌の練習方法に、自分の好きな歌を歌うことが挙げられますが、実はとってもリスキーです!まずは自分のレベル(音階・テクニック含め)に合った歌で練習を重ねて、少しずつテクニックを磨いていくのが上達への確実な方法です。
苦手集中克服!
歌が上手い人が実践している具体的な練習方法に、苦手な部分を切り取って繰り返し練習する方法があります。苦手な部分を知るためには、練習している曲自体をよく知っている必要もあります。シンガーの歌い方を真似たり、自分とシンガーの歌い方を比べるのも効果的です。歌に必要以上に感情を込めるのは、音程を不安定にさせる要因にもなるので避けましょう。苦手な部分の分析をして、問題を明確化し、ゆっくり何度も練習することでスキルが身についてきます。