バンドを構成している主要楽器のひとつであるベースは、演奏自体はソロパートがあるギターのように目立つことはありませんが、ベーシストの腕次第でバンドの評価が左右されるほど重要なパートです。音楽好きの人なら特に、各バンドのベーシストに注目するのも頷けますよね。ここでは、基本的なベースのプレイ方法をご紹介します。
形状は比較的似ていますが、よく見るとギターは弦6本なのに対し、ベースは弦4本です。演奏に必要な道具もギター同様に、チューナー、アンプ、ケーブル、ピック、メトロノーム、ストラップがあると便利です。音を変化させるエフェクターを頻繁に使用するのもベースの特徴で、種類も豊富です。弾き語りができるギターの場合は必ずしもバンドに参加する必要はありませんが、ベースはバンドで演奏してこそ楽しめる楽器です。知名度が高くないベース奏者の方は、実はバンドからの需要も多いので、特に楽器にこだわりがないけれどバンドをやりたい場合はお勧めです!
電気を通して音を出すエレキベースに該当するのが、定番モデルのジャズベースとプレシジョンベースです。そのなかでも、電源が本体についているベースをアクティブベース、後付けするベースをパッシブベースと呼びます。初心者には幅広い音作りができてネックグリップが細くて持ちやすいジャズベースが人気です。力強い音色を出せるプレシジョンベースは、ピックアップが1つでネックも太めで、ロックバンドマンに人気です。一方、ジャズバンドやオーケストラで活躍しているウッドベース(別名コントラバス)もあります。
弾き方には大きく分けて2種類あり、ピック弾きと指弾きがあります。ピック弾きと比べて指弾きは、弾き方によって音に様々な表情をつけられるので、ぜひマスターしたい弾き方です。指弾きの中でも、すべてのジャンルに通用する奏法として、2本の指(人差し指と中指)で弦を弾くツーフィンガー奏法があります。メトロノームやリズムボックスに合わせて練習すると上達が早くなります。練習方法は基本的にはギターと同じですが(楽譜を読む、コードを覚える、実際に曲を練習する)、アドリブを加えて多種多様なリズム・音階に慣れることもベースには重要です。ピック弾きは簡単に一つの音が出せますが、音が大きく荒くなりがちなため、初心者は指弾きでベースと仲良くなってからピック弾きを始めるのも決して遅くはありません。