ロックバンドやジャズバンドで縁の下の力持ちとして曲の完成度を上げるのがドラムプレイヤーの存在です。シンプルな楽器が作り出す複雑かつ美しいドラム音は、私たちの心と体をドキドキさせますよね。ここでは、初心者向けドラムの始め方をご紹介します。
ドラムセットをすべて購入するのは大きな出費になります。そこで初心者の方にお勧めなのが、まず練習用パッドを使って練習する方法です。最近では、音量の調節ができる電子ドラムセットもありますが、パッドよりは高価です。練習用パッドで基本的なリズムの練習を重ねてから、本物のドラムで練習(例えば、レッスンに通ったり練習スタジオにあるドラムを利用したり)するのもいいでしょう。ドラムは他の楽器と違い必然的に大きな音が出るので、防音設備がある場所での練習が望ましいです。
では、実際にリズムを取る練習をしましょう。ドラムスティックで練習用パッドを4分音符、8分音符、3連符、16分音符でそれぞれ一定のリズムで叩いてみます。必要であれば、メトロノームを使いましょう。慣れてきたら、基本とされているシングルストロークを練習します。まず両腕交互にゆっくり叩きます。少しずつテンポを速くして自分の出せる最大スピードで叩きます。その後、最初のテンポに戻るようにスピードを緩めていきます。この一連の動作に慣れたら、ダブルストロークを試してみましょう。一打目が当たったら上にバウンドさせるようにスティックを返し、手首を使って下へ戻します。二打目が当たったらホームポジションに戻り、これを両腕交互に繰り返します。
ドラムの上達に大切なのが、自分にあったエクササイズを行うことです。現在ではたくさんのドラムレッスンが動画配信されており、独学も可能になっています。様々なトレーニングを試してみて、自分の弱点を強化できる方法を見つけましょう。一度身に着けたフォームを直すのは後々大変になるので、個人レッスンを受けてフィードバックをもらうことも大事です。自分でできることとできないことを見極め、容量よく練習していくのが、ドラムを続ける上でコスト面でもパフォーマンス面でも必要です。憧れのパフォーマーの演奏を見てモチベーションを上げるのもお勧めです。